WEEKNUM関数
return_type 早見表 & エラー対処法
Excelでの週番号計算をマスターしましょう
WEEKNUM関数のreturn_type
とは?
return_type
引数は、週の始まりの曜日と、Excelが週番号を計算する方法(システム)を指定します。
自社の就業規則や分析の目的に合わせて、最適な値を慎重に選びましょう。
return_type
引数 早見表
return_type の値 |
週の始まり曜日 | 計算システム | 主な用途・ポイント |
---|---|---|---|
1 (または省略時) | 日曜日 | システム1 | 北米などで一般的 |
2 | 月曜日 | システム1 | 日本の多くの企業で一般的 |
11 | 月曜日 | システム1 | 「2」と同じ動作 |
12 | 火曜日 | システム1 | 1月1日を含む週が第1週 |
13 | 水曜日 | システム1 | 1月1日を含む週が第1週 |
14 | 木曜日 | システム1 | 1月1日を含む週が第1週 |
15 | 金曜日 | システム1 | 1月1日を含む週が第1週 |
16 | 土曜日 | システム1 | 1月1日を含む週が第1週 |
17 | 日曜日 | システム1 | 1月1日を含む週が第1週 |
21 | 月曜日 | システム2 | 国際標準 (ISO 8601準拠)、ISOWEEKNUM 関数と同じ |
計算システムの補足
システム1:
1月1日を含む週を、その年の「第1週」として計算します。
システム2 (ISO 8601):
その年の「最初の木曜日」を含む週を「第1週」とします。これは多くの場合、その年の日数が過半数(4日以上)含まれる最初の週に該当します。
WEEKNUM関数 エラー対処
即解決チェックリスト
エラーが出ても慌てない!
このチェックリストで原因を特定し、素早く解決しましょう。
#VALUE! エラー
日付の認識に問題があるかも?
-
日付データが「文字列」になっていませんか?確認: 別のセルに
=TYPE(参照セル)
と入力。結果が2
なら文字列です。
解決策1:DATEVALUE(参照セル)
で日付シリアル値に変換。
例:=WEEKNUM(DATEVALUE(A2), 2)
解決策2: 「データ」タブ → 「区切り位置」機能で文字列を日付形式に一括変換。 -
日付データが「空欄」または「Excelが日付として解釈できない形式」ではありませんか?確認: セルの内容を確認。予期せぬ文字や記号(例:
2023.5.15
)がないか。
解決策1: 正しい日付形式(例:2023/5/15
)で入力。
解決策2: 空欄等でエラー表示を避けたい場合はIFERROR
関数で囲む。
例:=IFERROR(WEEKNUM(A2, 2), "")
#NUM! エラー
引数の数値に問題があるかも?
-
return_type
引数に「早見表にない無効な数値」を指定していませんか?確認:return_type
早見表で許可されている値(1, 2, 11~17, 21)か確認。
解決策: 早見表を参考に、意図する週のルールに合った正しいreturn_type
の値を入力。 -
日付引数(シリアル値)が「Excelの有効な日付範囲外」または「数値として不適切」ではありませんか?確認: 日付が実在するものか確認(例: 2月30日など)。極端に古い/未来の日付でないか。
解決策: 正しい日付を入力するか、DATE(年,月,日)
関数の引数が正しいか確認。
それでも解決しない場合
一般チェックポイント
-
数式バーの関数名 (
WEEKNUM
)、カッコ、カンマ (,
) は正しいですか? - 数式を入力したセルの書式設定が「文字列」になっていませんか?(「標準」または「数値」に変更後、F2キー → Enter)
- Excelの計算方法が「手動」になっていませんか?(「数式」タブ → 「計算方法の設定」で「自動」にするか、F9キーで再計算)
WEEKNUM関数を使いこなそう!
このガイドが、Excelでの週番号計算の一助となれば幸いです。
ご視聴ありがとうございました。